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いであ株式会社:2024年12月決算 Vol.19

2024年12月決算

こんにちは、きつねです。

高配当株投資する際、事前に企業の業績や財務状況を確認したほうがよいことは、さまざまなメディアやインフルエンサーにより発信されています。

しかし、個々の企業についていろいろな資料やサイトを確認するのは大変・・・という方に向けて、過去の業績や企業概要について『配当金目的の投資をする』観点でまとめています。投資する際の参考になれば幸いです。
今回は2024年12月期の決算発表があった企業から『いであ 株式会社』についてまとめましたので、ぜひご覧ください。成長性が見込めつつ、財務健全性も保たれている企業であることがよくわかります。

企業概要

証券コード:9768
決算月  :12月
設立年月 :1968年9月
上場年月 :1985年11月
業種   :サービス
事業概要 :社会基盤整備と環境保全の総合コンサルタント。建設環境調査コンサルタント大手。国交省ほか官公庁向け8割超。健康・生命科学分野へも展開

今期決算のポイント

今期決算資料等から個人的なポイントをピックアップしてみました。

  1. プロポーザル方式や随意契約方式による受注高が増加。(=入札と違い価格のみで業者選定されないため、利益率が高い
  2. 受注高、売上高、利益いずれも過去最高を更新
  3. メイン事業である環境・建設コンサルタント業はセグメント別でも増収増益
  4. 公共事業関連の売上は2025年12月期においても増加見込み
  5. 配当は2025年12月期は1株あたり18円増配予定

過去の業績

過去の業績を配当金目的の投資をする観点から確認していきます。
今回も安定性や成長性、財務健全性を中心に次の7項目の基準を順にみていきましょう。

売上高

右肩上がりに伸びていて、安定性・成長性は問題なしですね。コンサルタント業は近年伸びている業界ということもあり、今後の成長も期待できます。

出典:IRBANK

営業利益率

2020年12月期以降、10%以上の水準を維持しており、効率性も向上していることがわかります。決算資料においても、公共事業部門において利益率のよい(価格による業者選定への比重が少ない)プロポーザルや随意契約案件が増えているとのことです。競合他社に負けないサービス展開ができているとも言えます。

出典:IRBANK

1株あたり純利益(EPS)

10期前の不安定期は多少気になりますが、右肩上がりの傾向です。今後利益が伸びていくにつれてEPSについても伸びていきそうかなと感じます。

出典:IRBANK

自己資本比率

財務健全性も十分な水準となっています。特に近年は70%超と高い水準を保ちつつ、更なる自己資本の向上が図られており、安心感は抜群ですね。

出典:IRBANK

キャッシュフロー

毎期黒字が理想とされていますが、この点については改善の余地がありそうです。特に2023年12月期は売上債権と契約資産の増加により赤字となっているようです。今後の業績向上に伴う改善に期待しましょう。

出典:IRBANK

1株あたり配当金/配当性向

配当性向も高い水準ではなく、今後の業績成長次第で更なる増配も期待できそうな印象です

出典:IRBANK

配当利回り

公開日現在の株価では、好調な決算の内容と高水準な配当金によって、個人的な利回りの水準である3.75%を超えて取得できそうな状況です。2024年12月期決算発表後、高騰しているようですので慎重に見極めたいですね。

まとめ

いかがでしょうか。
今後の成長性とこれまでの安定性・成長性を兼ね備えた企業であることがうかがえます。建設業界や環境業界向けのコンサルティングということで、業界的にもまだまだ成長の余地がありそうです。
配当性向も余裕がありそうな水準なため、今後の増配も期待しつつ、投資判断していきたいですね。

ご注意事項

 具体的な企業名をあげて今後も決算短信や決算資料を分析していきますが、投資を推奨する目的はありません。株式投資はリスクを伴いますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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