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ダイドーグループHD株式会社:2025年1月決算 Vol.21

2025年1月決算

こんにちは、きつねです。

高配当株投資する際、事前に企業の業績や財務状況を確認したほうがよいことは、さまざまなメディアやインフルエンサーにより発信されています。

しかし、個々の企業についていろいろな資料やサイトを確認するのは大変・・・という方に向けて、過去の業績や企業概要について『配当金目的の投資をする』観点でまとめています。投資する際の参考になれば幸いです。
今回は2025年1月期の決算発表があった企業から『ダイドーグループHD 株式会社』についてまとめましたので、ぜひご覧ください。

企業概要

証券コード:2590
決算月  :1月
設立年月 :1975年1月
上場年月 :2001年8月
業種   :食料品
事業概要 :大手飲料メーカー。大半を自販機で販売。海外飲料はトルコが柱。子会社で医薬品関連事業も

今期決算のポイント

今期決算資料等から個人的なポイントをピックアップしてみました。
株主還元については、増配の意向はあるものの、業績が追い付いていない状態のようにみえますね。

  1. トルコ飲料事業及びポーランド子会社の躍進により、増収増益
  2. 国内の自販機を中心とした飲料販売は苦戦
  3. 価格改定の影響により、自販機販売数量は減少していたが、一部製品は値下げにより販売数量回復
  4. 基本方針に変更はないものの海外事業の増収要因を盛り込み、中期経営計画2026を上方修正
  5. 株主還元は安定配当の方針変換はなし。「業績の進展とともに増配基調への転換をめざす」

過去の業績

過去の業績を配当金目的の投資をする観点から確認していきます。
今回も安定性や成長性、財務健全性を中心に次の7項目の基準を順にみていきましょう。

売上高

国内市場では苦戦しているものの、海外市場における販路拡大などの戦略により、売上高は堅調に増加してます。安定して売上高が確保されているといえます。今後も国内市場の価格改定や海外事業の状況を注視していく必要がありそうです。

出典:IRBANK

営業利益率

食品メーカーは全体的に低い傾向がありますが、それを考慮してももう一歩ですね。中期経営計画でも見直しのポイントとして利益創出を謳っていますので、今後の状況を注視していきます。

出典:IRBANK

1株あたり純利益(EPS)

波が激しく配当金の原資となり得る利益も同様にもう一歩ですね。

出典:IRBANK

自己資本比率

50%程度維持の方針どおり経営されており、安定感があります。財務健全性は問題なさそうです。

出典:IRBANK

キャッシュフロー

営業活動によるCFは近年右肩下がりが続いてしまっていましたが、2024年1月期から回復傾向です。決算短信では国内飲料事業の再成長により改善を図る計画も示されています。企業側もきちんと状況を把握し改善姿勢ですので、今後の改善を待ちます。

出典:IRBANK

1株あたり配当金/配当性向

2025年1月期の配当性向は33.2%と公表されています。たとえ利益が出ない(赤字)の状況であっても、安定した配当による株主還元を実施しており、配当金目的の投資においてはプラス要素ですね。
リーマンショックもコロナショックも減配なしで乗り切っており、今後も安定配当を実施する方針とのことですので、この点は個人的には安心材料です。ただし、2026年1月期は30円の予想となっており、注意が必要です。

出典:IRBANK

配当利回り

利回りとしては高くない水準ですが、安定した配当を得る目的は達成できそうです。また、株主優待による還元も実施(200株以上を6か月以上継続保有した場合、6,000円相当の優待品贈呈)していますので、こちらを目的にするのもいいかもしれませんね。

まとめ

自動販売機でなじみのある企業のため、資料分析をしてみましたが、国内販売には苦戦している状況がわかりました。個人的に好きな商品も多い企業のためこれからの利益回復に期待したいなと感じました。

ご注意事項

 具体的な企業名をあげて今後も決算短信や決算資料を分析していきますが、投資を推奨する目的はありません。株式投資はリスクを伴いますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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