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株式会社クラレ:2024年12月決算 Vol.6

2024年12月決算

こんにちは、きつねです。
高配当株投資する際、事前に企業の業績や財務状況を確認したほうがよいことは、さまざまなメディアやインフルエンサーにより発信されています。

しかし、個々の企業についていろいろな資料やサイトを確認するのは大変・・・という方に向けて、過去の業績や企業概要について『配当金目的の投資をする』観点でまとめています。投資する際の参考になれば幸いです。
今回は2024年12月期の決算発表があった企業から『株式会社 クラレ』についてまとめましたので、ぜひご覧ください。

企業概要

企業名  :株式会社クラレ
証券コード:3405
決算月  :12月
設立年月 :1926年6月
上場年月 :1949年5月
業種   :化学
事業概要 :「ビニルアセテート」、「イソプレン」、「機能材料」、「繊維」、「トレーディング」、「その他」の6部門に関係する製品開発・販売事業

2024年12月期決算のポイント

以下のとおり概ね順調な業績だと読み取れます。個人的には今後の株主還元方針として、配当金の増配・維持が発表されたことがポイントです。配当金目的の投資をする際にはうれしい方針です。

  • 売上高は過去最高を更新、営業利益も前年増。
  • 特別損失の計上により当期純利益は減少
  • セグメント(事業)別の売上高・営業利益についてはイソプレン事業の営業利益のみ減少
  • 2025年12月期の予想では売上高、営業利益、当期純利益ともに増加見込
  • 増配を決定(1株あたり50円→54円)
  • 株主還元方針の見直しを決定
    総還元性向:35%以上→50%以上
    1株当たり配当金40円以上/年→維持・増額

過去の業績

売上高:前年比でみると減収期があるものの、全体的には右肩あがり
1株あたり純利益(EPS):コロナショック時はマイナスに転じているものの、一定程度確保
 ※当期純利益÷発行済み株式総数
配当性向:30%~40%で推移。2020年12月期は500%超
1株あたり配当金:増配傾向。2020年12月期は減配
自己資本比率:概ね50%以上を維持
キャッシュ・フロー:事業期により増減あるものの、右肩上がりの傾向
 ※現金等・営業活動によるCFの傾向
営業利益率:10%程度をキープ
配当利回り:2.6%程度

個人的な基準として税引き後でも3.5%をキープしたい意図から、税引き前でおおよそ3.75%確保できることを基準としています。配当金が50円ですが今後の増配傾向を考慮し注目していきたい銘柄です。

2024月12月期の業績

さて、続いて今回発表された決算短信を確認していきます。順調な業績だったようです。
売上高:5.2%増と順調
1株あたり純利益(EPS):前期比減
 ※当期純利益÷発行済み株式総数
配当性向:56.1%。決算資料で目安とした50%超を達成
1株あたり配当金:54円。前期比増
自己資本比率:59.2%
キャッシュ・フロー:営業活動によるCFは増加。
 ※現金等・営業活動によるCFの傾向
営業利益率:10.3%
配当利回り:2.8%程度

まとめ

 今後の見通しとして、売上高等は増加見込みかつ配当金の維持・増配を発表したという点で個人的に注目していきたい銘柄です。

ご注意事項

 具体的な企業名をあげて今後も決算短信や決算資料を分析していきますが、投資を推奨する目的はありません。株式投資はリスクを伴いますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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