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日本たばこ産業株式会社:2024年12月決算 Vol.10

2024年12月決算

こんにちは、きつねです。
高配当株投資する際、事前に企業の業績や財務状況を確認したほうがよいことは、さまざまなメディアやインフルエンサーにより発信されています。

しかし、個々の企業についていろいろな資料やサイトを確認するのは大変・・・という方に向けて、過去の業績や企業概要について『配当金目的の投資をする』観点でまとめています。投資する際の参考になれば幸いです。
今回は2024年12月期の決算発表があった企業から『日本たばこ産業 株式会社』についてまとめましたので、ぜひご覧ください。

企業概要

  • 証券コード:2914
  • 決算月  :12月
  • 設立年月 :1985年4月
  • 上場年月 :1994年10月
  • 業種   :食料品
  • 事業概要 :たばこ事業を国内外で展開する世界大手。加熱式『プルームX』も拡販。食品、医薬品事業も展開

今期決算のポイント

今期決算資料等から個人的なポイントをピックアップしてみました。

  1. 加熱式たばこ『Ploom』を中心に売上収益・営業利益ともに過去最高を記録
  2. 中長期の利益成長を見据えた事業への投資に加えて、配当性向75%を目安に株主還元を実施
  3. 2025年度は為替の影響で前年比減益見込み
  4. FCF(フリーキャッシュフロー≒企業が自由に使える現金)は買収に関する支払が終了することで大幅は増加見込み

過去の業績

様々な高配当株投資インフルエンサーや書籍で高配当株の投資先として、人気のある同社ですが過去の業績についてはどうだったか見ていきたいとおもいます。

売上高

2011年以降堅調に推移しているといえます。喫煙者の肩身が狭い時期が継続していると考えていますが、人気はまだまだ衰えていないようです。

出典:IRBANK

1株あたり配当金(EPS)

業績による波はありますが、しっかりと利益は確保されていると見えます。

出典:IRBANK

1株あたり配当金/配当性向

15年以上減配せずに株主還元を実施しています。配当性向については近年70%超と高水準です。無理して配当金を出しているというよりは、投資より株主還元を重視した経営により実現しているとみえます。

出典:IRBANK

自己資本比率

私が業績確認に利用しているサイト上には公表されていませんでしたので、決算短信の貸借対照表から計算しました。2024年12月期は48.9%です。これまでもおおむね50%前後で推移しており、財務の観点からは特段問題なさそうです。

キャッシュフロー

毎期黒字を達成しており、現金等の項目をみても増加していることがわかります。

出典:IRBANK

営業利益率

10%をボーダーラインのひとつとしていますが、大幅に超えています。効率性も問題なく事業が実施できていると思われます。

出典:IRBANK

配当利回り

これは言わずもがなといったところでしょうか。個人的には、3.75%(税引き後3.5%)を目安にしていますが、4%以上は確保されているようです。今後も配当性向は75%を計画しており、当分減配のリスクはなさそうです。

まとめ

成長性の観点からは、ここから大きく株価が上昇したりする可能性は高くなさそうな印象です。ただし、ライバル企業が少ないビジネスであり嗜好品として一定程度需要が継続すると思います。これらを考慮し安定した配当金の受け取りを目的とすると、大きく損する可能性は少ないのではないかと思います。

ご注意事項

 具体的な企業名をあげて今後も決算短信や決算資料を分析していきますが、投資を推奨する目的はありません。株式投資はリスクを伴いますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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