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AGC株式会社:2024年12月決算 Vol.12

2024年12月決算

こんにちは、きつねです。
高配当株投資する際、事前に企業の業績や財務状況を確認したほうがよいことは、さまざまなメディアやインフルエンサーにより発信されています。

しかし、個々の企業についていろいろな資料やサイトを確認するのは大変・・・という方に向けて、過去の業績や企業概要について『配当金目的の投資をする』観点でまとめています。投資する際の参考になれば幸いです。
今回は2024年12月期の決算発表があった企業から『AGC 株式会社』についてまとめましたので、ぜひご覧ください。

企業概要

  • 証券コード:
  • 決算月  :12月
  • 設立年月 :1950年6月
  • 上場年月 :1950年6月
  • 業種   :ガラス・土石製品
  • 事業概要 :
    三菱系。ディスプレー、建築、自動車でガラス世界級。アジアで化学品拡大。5G関連素材育成

今期決算のポイント

  1. ロシアにおける建築ガラス・オートモーティブ(自動車用ガラス等)事業譲渡、各事業の販売価格下落、コスト増により増収減益
  2. 2025年12月期はオートモーティブ事業やライフサイエンス事業の改善により増収増益見込み
  3. 欧州の不況やアジア圏の伸び悩みにより2026年12月期における営業利益目標を1,800億円下方修正
  4. 株主還元の方針は、資本配当率3%程度を目安に安定配当。配当金額は前期維持

過去の業績

売上高

前期比を基準に確認するときれいな右肩あがりとはいきませんが、全体的には右肩あがりとなっており、今後の成長性にも期待がもてます。

出典:IRBANK

1株あたり純利益(EPS)

利益の観点からは個人的にはもう少し安定性があってほしいです。ロシアを含むヨーロッパ地域で事業を展開していたこともあり、近年は新型コロナの感染拡大やロシア・ウクライナ情勢の影響をもろに受けています。ただし、2024年2月にロシア関連事業の譲渡が完了しています。その損失も2024年12月期決算にて計上済みですので、今後の回復に期待したいですね。

出典:IRBANK

1株あたり配当金/配当性向

利益は波がありますが、こちらは安定しています。特に2013年以降は減配せずに維持・増配を継続しています。利益が計上できていない時も維持しているのは、安定的に配当金をもらう目的からはありがたい傾向です。ただし、どの程度継続可能かは少し疑問ですので、今後の決算資料等を注視します。

出典:IRBANK

自己資本比率

40%~50%台を維持しています。60%くらいあると安心ですが、問題なさそうです。

出典:IRBANK

キャッシュフロー

先ほどの利益関連の項目と同様に近年は減少傾向がみられます。ロシア事業の譲渡が完了し損失を計上しきったことで、2025年12月期以降に改善されそうです。

出典:IRBANK

営業利益率

個人的な目安は10%程度と考えていますので、『もう一歩』の印象です。上場企業の平均的なり営業利益率としては、5%~7%程度と言われておりますので特に低い数値ではありません。

出典:IRBANK

配当利回り

個人的な基準として税引き後でも3.5%をキープしたい意図から、税引き前でおおよそ3.75%確保できることを基準としています。十分に基準は超えていますので、今後の業績回復を期待したいです。

まとめ

今後の業績見通しとして、中国やヨーロッパ、中東情勢の影響が大きい特徴があります。株主資本配当率(DOE)を基準に配当していることから、業績に関する影響が即反映されることは少ないと思いますが、バランスを見ながら投資タイミングを図りたいですね。なお、配当利回りについては非常に魅力的な印象です。

ご注意事項

 具体的な企業名をあげて今後も決算短信や決算資料を分析していきますが、投資を推奨する目的はありません。株式投資はリスクを伴いますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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