こんにちは、きつねです。
高配当株投資する際、事前に企業の業績や財務状況を確認したほうがよいことは、さまざまなメディアやインフルエンサーにより発信されています。
しかし、個々の企業についていろいろな資料やサイトを確認するのは大変・・・という方に向けて、過去の業績や企業概要について『配当金目的の投資をする』観点でまとめています。投資する際の参考になれば幸いです。
今回は2024年12月期の決算発表があった企業から『日本セラミック 株式会社』についてまとめましたので、ぜひご覧ください。
企業概要
- 証券コード:6929
- 決算月 :12月
- 設立年月 :1975年6月
- 上場年月 :1990年11月
- 業種 :電気機器
- 事業概要 :赤外線センサーで国内9割、世界6割のシェア。超音波センサーでも世界的。中国等に生産拠点
今期決算のポイント
今期決算資料等から個人的なポイントをピックアップしてみました。業績好調で将来に向けた設備投資も実施できており、今後も期待できそうな印象です。
- 通期業績で過去最高の売上高・営業利益を達成
- 2025年12月期は収益力向上・在庫削減等によりROE(自己資本利益率)9%以上を予定
- 配当性向は50%以上を維持
- 今後の需要増加に向け、車載向け製品の生産ライン増加のためフィリピンに新工場を設立中(2025年11月完成予定)
- 2025年12月期の配当は記念配当・特別配当を含まずに最高額となる125円を予定
- 2025年12月期も増収増益見込み
過去の業績
過去の業績を配当金目的の投資をする観点から確認していきます。
売上高
多少の波はありますが、概ね右肩あがりといっていいと思います。センサ関連製品の需要は今後も継続していくと思われますので、期待できますね。
出典:IRBANK
1株あたり純利益(EPS)
こちらも売上高同様に右肩あがりしています。一時的な増減はありますが、基本的には右肩あがりで利益面は問題なさそうです。
出典:IRBANK
1株あたり配当金/配当性向
安定的な配当と長期目線での配当増加が確認できます。配当性向については決算資料等で50%以上の維持をうたっていますので、少し高い基準で推移しているようです。配当金は問題なく維持・増配していますが、注意が必要かもしれませんね。
出典:IRBANK
自己資本比率
80%以上を長期にわたりキープしてますね。健全な財務状態であることがわかります。
出典:IRBANK
キャッシュフロー
どちらも右肩あがりになっており、問題なさそうです。現金等は近年減少傾向でしたが、今期改善されています。来期以降も決算発表時に随時確認したほうがよさそうです。
出典:IRBANK
営業利益率
10%~20%で推移しています。上場企業の平均(7%程度)と比較して高い水準になっています。
出典:IRBANK
配当利回り
個人的な基準として税引き後でも3.5%をキープしたい意図から、税引き前でおおよそ3.75%確保できることを基準としています。十分に基準は超えています。自身の余剰資金やポートフォリオへの影響に合わせて検討していきます。
まとめ
過去の業績も今後の業界の成長性や経営方針を考慮しても、個人的には要チェックしていきたい企業のうちのひとつですね。安定した配当と成長が見込める企業であることがよくわかりました。
ご注意事項
具体的な企業名をあげて今後も決算短信や決算資料を分析していきますが、投資を推奨する目的はありません。株式投資はリスクを伴いますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。
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